blouse 元々フランスやソ連の農民や労働者がゆったりとしたシャツのような仕事着として誕生したらしい。女性や子供用のトップスとして普及した。
「アメリカ軍の制服として着用される背広型シングル前ジャケット」も意味すると服飾辞典(文化出版局)には記されている。
【種類】
シャツとブラウスとも薄地でアウター、ジャケットインなどに多く用いられるが、シャツは台襟で芯地が使われるのに比べ、ブラウスは使わないのが普通。綿100%が多いが無地、透ける素材、ヒカル素材、先染めのチェックやストライプ、プリントなど多種多彩。
デザインもシャツタイプからチュニック丈、フリルやレース使い、ギャザー使い、切り替え、スモック、後ろボタンなど自由自在。社名に○○ブラウスと使っているアパレルもあるくらい。
【沿革】
50年代=50'S(フィフティーズ)ファッションでは、サーキュラースカート、カーディガンの下にブラウスのスタイルが多く、1954年頃のオードリー・ヘップバーンスタイルが普及する。VIDEO CHECKしてみて。1958年頃、プレスリーが火付け役となったロックンロールとヒルビリー(カントリー&ウエスタンの一種)を混合したロカビリーが大ブームとなる。おじいちゃん、おばあちゃん達の青春グラフティは健全でキュートだった。当時ブラウスは、必須アイテム。
【日本の場合】
50’Sスタイルは、50年代後期に集中する。カリプソスタイル、マンボ スタイルなど陽気で元気な時代を反映して、ファッションが開花した。映画もTVもアメリカ番組の字幕や吹き替えが大半。アメリカのライフスタイルの影響を今以上に受けた。
1973年 フォークロアブームで素朴な西洋農民風(ペザントルック)が流行。チロリアンテープ使いのスモック、フリンジ、レースなどが売れた。1975年 チャイナブームでチャイナブラウスが流行。1977年、映画「アメリカン・グラフティ」などの影響で、フィフティーズが復活する。ポニーテールの可愛い髪にギャザースカート、水玉などのスタイルが流行する。ボーリングシャツが売れた。
1978年頃、キャミソールがブームになる。
1983年 ピンクハウスなどを代表に花柄、水玉などのブラウスが流行。オリーブ少女とも言われた。*オリーブ=雑誌
【ちょっと変わったブラウス・ブーム】
1979年頃、関東を中心にハマトラがブームになる。関西のニュートラが大人っぽいスタイルで、相反するように子供っぽいスタイルが流行。横浜・元町のフクゾー、ミハマ、キタムラなどが発祥地と言われている。特に、地元のフェリス学園の女子学生が好んで着たスタイルを言った。
蜂巣という生地でできた七分丈袖の刺繍付きブラウスが流行した。お母さんのアルバムにあるかもしれないので、こっそりチェック!
【今後】
カット&ソーやニットが伸縮性があるのに反し、シャツ・ブラウスは伸びない布帛(織物)が多い。そのため、パターン、裁断、縫製すべてに優れた技術が不可欠。襟を作るのに10年とも言われるシャツ業界。簡単そうに見えることが難しい。意外に安いので、こだわり派はオーダーメイドを薦める。
また、中肉以下の素材のため手を加えやすいのが特徴。ダイロンなどで手染めで色を楽しんだり、刺繍をしたり、プリントしたりと遊べる。それを友達に売りまくって、アパレルの社長になった人もいる。
スクエアな襟が男、丸い襟が女と決めたわけではないのが、シャツとブラウスの関係。常識を打破ってこそ新しいデザインが生まれる。農民や労働者の仕事着の進化形。著作権のない世界の制服図鑑でも参考にして、復刻版を作ろう。不況なんてぶっ飛ばせ!企画はいかが。
幼稚園の時から現在まで、白いブラウスは空気のように自然に着ている。未来もきっと、空気のような存在でいつづけると思う。紺に始まり紺で終わると言われる洋服。ネイビー&ホワイトが着こなせたら一流なのかもしれない。これも意外に難しい。シンプルなものほど奥が深い。